葦辺の車家ブログ

自然のうちで最も弱い一本の葦にすぎない車家(くるまや)ゆきとが感じたこと・考えたことをそこはかとなく書き綴ります。

旭日旗は日本軍国主義の象徴にほかならない。

韓国では旭日旗を「日本軍国主義の象徴」とする見方がある。

 

旭日旗掲げ釜山港へ 海自艦、日韓関係改善で:朝日新聞デジタル

韓国では旭日旗を「日本軍国主義の象徴」とする見方がある、というのは正しくありません。なぜなら、旭日旗は日本軍国主義の象徴にほかならないからです。旭日旗問題は、決して韓国の主観的な問題ではありません。旭日旗は「韓国では旭日旗を『日本軍国主義の象徴』とする見方がある」から問題なのではなく、日本軍国主義の象徴にほかならないからこそ問題なのです。

旭日旗が日本軍国主義の象徴であるのは、それがアジアを侵略し、アジアの諸民族を暴力で支配し抑圧した「皇軍」の軍旗(軍艦旗)だからです。つまり、旭日旗を日本軍国主義の象徴にしたのは、他でもない日本自身なのです。

日本政府は、「旭日旗のデザインは、大漁旗や出産、節句の祝い旗等、日本国内で広く使用されて」いること、あるいは「これまで半世紀以上にわたり,自衛艦または部隊の所在を示すものとして,不可欠な役割を果たしてきており、国際社会においても広く受け入れられている」ことを理由に、旭日旗が日本軍国主義の象徴だという指摘は全く当たらないと主張しています*1旭日旗のデザインが日本国内で広く使用されているというのは、たしかにそうかもしれません。しかし、先に述べたように、旭日旗が日本軍国主義の象徴であるのは、それがアジアを侵略し、アジアの諸民族を暴力で支配し抑圧した「皇軍」の軍旗(軍艦旗)だからです。そして、旭日旗のデザインが日本国内で広く使用されているからといって、そのことが変わるわけではありません。また、自衛隊の公式の旗として認められているから日本軍国主義の象徴ではないというのも、要するに「自衛隊は、旧日本軍とは違う」ということなのでしょう。しかし、「自衛隊は、旧日本軍とは違う」はずなのに、どうして自衛隊は日本軍国主義の象徴である旭日旗を使い続けるのでしょうか。日本が本当に軍国主義と決別したのであれば、自衛隊が日本軍国主義の象徴である旭日旗を使い続けることはできないはずです。つまり、旭日旗のデザインが日本国内で広く使用されていようが、自衛隊の公式の旗として認められていようが、アジアの諸民族を暴力で支配し抑圧した「皇軍」の軍旗(軍艦旗)である旭日旗は日本軍国主義の象徴なのです。

先に述べたように、日本が本当に軍国主義と決別したのであれば、自衛隊が日本軍国主義の象徴である旭日旗を使い続けることはできないはずです。つまり、旭日旗問題は、「平和憲法を持つ国」である戦後の日本が本当に軍国主義と決別したかどうかという、日本人自身の問題なのです。そして、戦後の日本が本当に軍国主義と決別したというのであれば、日本人は、日本軍国主義の象徴である旭日旗を自らの手で焼き払わなければならないのです。