葦辺の車家ブログ

自然のうちで最も弱い一本の葦にすぎない車家(くるまや)ゆきとが感じたこと・考えたことをそこはかとなく書き綴ります。

2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「まるで北朝鮮のようだ」は、なぜ問題か。

安倍政権の暴政やNHKの翼賛的な報道を批判するに際して、「まるで北朝鮮のようだ」と朝鮮民主主義人民共和国(以下、朝鮮と略す)を引き合いに出すリベラル派が少なくありません。 彼らは、「北朝鮮を蔑視しているのではなく、北朝鮮の体制を批判しているの…

それでもあなたは「ヘイトスピーチも表現の自由に含まれる」と言いますか?

www.kanaloco.jp ヘイトスピーチ禁止条例に刑事罰を設ける最大の意義は、ヘイトスピーチが、憲法によって自由が保障される表現ではなく、マイノリティの人権を侵害する犯罪であることをはっきりと日本社会に示すことであると思います。 もっとも、このように…

「謝罪」と「赦し」は、「過去を水に流す」ためのものではない。

www.asahi.com 「日本は戦争で傷つけた人たちや植民地にしていた方々に対し、『もう、これ以上謝らなくてもいい』と言ってくれるまで、心の中で謝罪する気持ちを持ち続けなければならない」という、この鳩山氏の持論に共感する日本のリベラル派は、おそらく…

民主主義は、器より中身が大事だ。

「我が国は成熟した民主主義の国だ」、そう信じて疑わない日本国民は、おそらく少なくないでしょう。 たしかに、日本は政治体制として議会制民主主義を採用しています。しかし、はたしてそれだけで「成熟した民主主義」であるといえるでしょうか。 議会制民…

「日韓の草の根交流」は、歴史を忘れるためのものではない。

www.asahi.com まずはじめにお断りしておきますが、本稿は「日韓の草の根交流」や「韓流ファン」それ自体を批判するものではありません。私が批判したいのは、日本のマスメディアや国民が、日本による朝鮮の植民地支配という負の歴史を忘れるために「日韓の…

旭日旗の何が問題か

mainichi.jp 日本政府(外務省)の主張*1は、要するに「旭日旗は日本文化であって、また、自衛隊旗として国際社会においても広く受け入れられているのだから、韓国が批判しなければ、そもそも問題視されるようなものではない」というものです。そして、日本…