葦辺の車家ブログ

自然のうちで最も弱い一本の葦にすぎない車家(くるまや)ゆきとが感じたこと・考えたことをそこはかとなく書き綴ります。

2022-11-01から1ヶ月間の記事一覧

天皇制は、民主主義と敵対的に矛盾する。

右翼のみならず「リベラル派」の中にも、天皇制は民主主義と両立しうると考える人が、少なからずいるようです*1。 現に天皇制は、民主主義国家を標榜する戦後の日本に「象徴天皇制」という形で存在し、国民の多数がそれを支持しています*2。しかし、それでも…

「両国の合意により日本は韓国を併合した」という言説は欺瞞である。

kotobank.jp いわゆる「韓国*1『併合』」(1910年)について、日本では「両国の合意により日本は韓国を併合した」という言説が主流です。かかる言説が日本で主流を占めているのは、つまるところ日本の韓国に対する植民地支配が天皇の名のもとに行われたもの…

「外国人の人権保障」の問題の本質

外国人受け入れ拡大から考える 問題は日本の人権保障 憲法季評:朝日新聞デジタル www.asahi.com 上掲のコラムで、名古屋大学の松尾陽教授は次のように述べています。 外国人の人権保障を厚くすべきだという意見に対しては、日本人の権利も大切ではないかと…

「外国人参政権」を実現することは、完全な民主主義を実現することである。

「外国人参政権」に反対する人たちは、「外国人参政権」が国民主権あるいは民主主義に反すると主張します。 国民主権における「国民」が、もし日本国籍者に限られるとすれば、「外国人参政権」は国民主権に反することになるでしょう。しかし、国民主権の本質…

「民度」という植民地主義的な言葉を平気で使う人たち

「民度」という言葉があります。この言葉を悪気なく使う人は少なくありませんが、私は「民度」という言葉に抵抗感を覚えます。 「民度」という言葉は、よく他民族蔑視の文脈で「○○人は民度が低い」というふうに、あるいはその裏返しである自民族の優位性を誇…