葦辺の車家ブログ

自然のうちで最も弱い一本の葦にすぎない車家(くるまや)ゆきとが感じたこと・考えたことをそこはかとなく書き綴ります。

ウクライナ情勢に乗じた日本の軍備拡張を決して許してはならない。

「日米同盟の抑止力、議論を」 首相、中国など念頭に警戒感:朝日新聞デジタル

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われわれ日本の人民は、平和を希求する世界人民の一員として、もちろんロシア・プーチン政権によるウクライナ侵攻を決して許してはなりません。それと同時に、ウクライナ情勢に乗じた日本の軍備拡張を決して許してはなりません。

日本政府は、ウクライナ情勢に乗じて「外国の脅威」を煽り、それに煽られた日本国民の多くが、ロシアに侵攻されたウクライナのように日本が外国から侵攻されることを憂慮しています。しかし、そのような日本国民の多くは、大きな勘違いをしています。

もしかすると、日本国民の多くは「日本には憲法9条があるのだから、日本が他国へ軍事侵攻することなどあるはずがない」と思っているかもしれません。たしかに、戦後の日本は、憲法9条のおかげで自らの手を血で汚さずに済んできました。しかし、戦後の日本が、憲法9条があるにもかかわらず朝鮮戦争ベトナム戦争といった「アメリカの戦争」に加担し、暴利をむさぼってきたのも真実です。また、記憶に新しいところでは、日本は今般のロシアによるウクライナ侵攻と同様に明白な国際法違反であるアメリカのイラク侵攻(2003年*1)を支持し*2、日本軍「自衛隊」をイラクに派兵してこれに加担しました*3。そして、いまや日本は、憲法9条があるにもかかわらず世界第5位(2022年現在)*4の強大な軍事力を持つ軍事大国になりました。さらに、世界最強の軍事力を誇る軍事超大国アメリ*5とともに、対中国戦争の準備を現在進行形で進めています。つまり、いまだ軍国主義を克服できない日本は、依然として「侵攻する側」なのです。

日本国民は、日本が外国から侵攻されることを憂慮する前に、まずは日本がアメリカとともに他国へ侵攻することを憂慮すべきです。すなわち、日本国民が本当に警戒すべきなのは、日本の軍国主義ウクライナ情勢に乗じて増長することなのです。繰り返し言いますが、いまだ軍国主義を克服できない日本は、依然として「侵攻する側」なのですから。