葦辺の車家ブログ

自然のうちで最も弱い一本の葦にすぎない車家(くるまや)ゆきとが感じたこと・考えたことをそこはかとなく書き綴ります。

2015-01-01から1年間の記事一覧

「表現の自由」に関する雑感

もしかすると、「ヘイトスピーチ」や「『シャルリー・エブド』の風刺画」といった「表現の自由に係わる社会問題」について、表現の自由が自由過ぎた故のいわば「表現の自由の暴走」であると思う人がいるかもしれません。 しかし、果たして本当にそれは、表現…

澁澤龍彦『エロティシズム』雑感

エロティシズム (中公文庫) エロティシズムについて真面目に考えたいと思う私にとって、澁澤龍彦氏の著作である『エロティシズム』(中公文庫)は、いわば「エロティシズムの入門的教科書」です。 澁澤龍彦氏といえば、マルキ・ド・サドの著作物翻訳出版のわ…

フリージャーナリストはもういらない?画期的提案

なぜジャーナリストは戦場に行くのか~安易な「自己責任論」ではなく「冷静な議論」を 弁護士ドットコムニュース http://www.bengo4.com/topics/2584/ フリージャーナリストと呼ばれる人々や民間ボランティアの人々は、どうして慈悲深い政府の勧告を無視して…

『CLANNAD』における「家族」の意味について

以下の拙稿は、PCゲーム『CLANNAD』に関する考察です。 CLANNADのテーマは、「家族」であると言われる。 たしかに、CLANNADでは、朋也とその父である直幸との冷え切った家族関係や、古河家の温かい家族関係が描かれている。 だが、私は、CLANNADのテーマであ…

『リトルバスターズ!』と永遠回帰

以下の拙稿は、TVアニメ『リトルバスターズ!~Refrain~』に関する考察です。 「理樹と鈴を成長させるために、理樹と鈴が待ち受ける過酷な現実に負けない強い〈力〉を得ることができるようにするために、永遠に1学期が繰り返される世界を作り出した」と、…

築地市場の豊洲移転と、エロティックな表現の規制を結ぶもの補稿

我ながら、前エントリは、いささか非合理的でオカルティックだったように思います。 そんな拙稿と比べて、東京都が主張する、築地市場の豊洲への移転理由は、なんと合理的なもの(http://www.shijou.metro.tokyo.jp/toyosu/faq/01.html#qa1-1)でしょうか。 …

築地市場の豊洲移転と、エロティックな表現の規制を結ぶもの

築地ブランド、どう継承 首都圏の台所、16年に大移動 - 朝日新聞デジタル http://t.asahi.com/gsc3 2016年にも築地から豊洲へ移転するという、東京都中央卸売市場。 移転先の土壌汚染問題等もあってか、どうやら未だに反対の声は根強いようです。 私自身、…