葦辺の車家ブログ

自然のうちで最も弱い一本の葦にすぎない車家(くるまや)ゆきとが感じたこと・考えたことをそこはかとなく書き綴ります。

被害者であることは、自らの加害行為の「免罪符」には決してならない。

つるの剛士、怒 パクチー被害で米山隆一氏が「差別的」と…「こちら100%被害者!」/芸能/デイリースポーツ online

 

デイリースポーツは、つるの剛士氏の「日本人でも外国人でも農産物を盗む行為は歴とした犯罪!こちら100%被害者!差別??現行犯!事実!」という発言を「猛反論」だと書いています。しかし、つるの氏のその発言は、つるの氏の言動が外国人差別を煽るものであることへの批判に対する反論になっていません。

どうやらつるの氏も彼を擁護している人たちも、つるの氏の言動の何が問題なのか分かっていないようです。もっとも、本当は分かっていながら、あえて分からないふりをしているのかもしれませんが。

たしかに、盗難被害にあったことはお気の毒です。しかし、盗難被害を訴えることは、「一応(犯人の)目星がついていますので。(犯人は)畑近くの工場で働いてる外国人」だなどと外国人差別を煽るようなことを言わなくてもできるはずです。私は、なにもつるの氏に対して「盗難被害を訴えるな」と言いたいわけではありません。私がつるの氏に対して言いたいのは、盗難被害を訴えることにかこつけて外国人差別を煽るな、ということです。たとえつるの氏が盗難被害に関して「100%被害者」であろうと、差別煽動に関してはつるの氏が「100%加害者」であり、つるの氏が盗難被害に関して「100%被害者」であることは、つるの氏の加害行為の「免罪符」には決してなりません。しかるに、「こちら100%被害者!」だなどと言って差別煽動という自らの加害行為を正当化しようとするつるの氏の態度は、実に卑怯であると言わざるを得ません。

つるの氏の今般の言動がいかに危険であるかということは、関東大震災直後に自警団や軍などによって多くの朝鮮人が虐殺されたという歴史を振り返れば容易に分かることです。私は、つるの氏の今般の言動を絶対に許しませんし、つるの氏の今般の言動のような卑劣な差別煽動が許される社会であってはなりません。