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あしべの自由帳

こころにうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく。主にラブとピースとエロスにまつわるetc.について考えています。

問題なのは、ヘイトスピーチを規制することそれ自体ではない。

ヘイトスピーチ:自公、解消法案提出 - 毎日新聞 http://mainichi.jp/articles/20160409/ddm/005/010/112000c

 

先般、与党によって国会に提出された「ヘイトスピーチ解消法案」は、残念ながら多くの問題をはらんだものであるようです。具体的な問題点については本稿では立ち入りませんが、ひとつだけ言えば、当該法案に関しては政権批判を抑圧する手段として濫用されるおそれを懸念する声が多く上がっています。

そのような声に対して、「だからヘイトスピーチの法規制は危険だとあれほど言ったじゃないか。ヘイトスピーチ法規制推進派は、こんなはずじゃなかったと後で言わないように」などとしたり顔で言う人が見受けられます。もしかすると、このような言説に賛同して規制賛成論者を批判する人も少なくないかもしれません。

ですが、本当にヘイトスピーチを法規制することそれ自体が危険なのでしょうか。

思うに、ヘイトスピーチを法規制することそれ自体が危険だと主張する人は、問題の本質をはぐらかしています。すなわち、ヘイトスピーチを法規制することそれ自体が問題なのではなく、本来の趣旨から逸脱するようなかたちで法律を制定することこそが問題なのです。この点を無視して、「表現弾圧を招くからヘイトスピーチを法規制すること自体が危険だ」などと言うのは、悪質な詭弁に過ぎないといえるでしょう。