葦辺の車家ブログ

自然のうちで最も弱い一本の葦にすぎない車家(くるまや)ゆきとが感じたこと・考えたことをそこはかとなく書き綴ります。

「戦後70年談話」に関して、安倍政権が本当に憂慮すべきこと。

鳩山元首相が「謝罪」、韓国でひざまずく : 政治 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20150813-OYT1T50006.html

今回の鳩山元首相の行動に関して、「安倍首相が戦後70年談話を出す直前にこのような行動をとるなんて」と、戦後70年談話への悪影響を懸念する声も聞かれます。

ですが、はたして今回の鳩山元首相の行動は、本当に戦後70年談話へ悪影響を及ぼすようなものなのでしょうか。

NHKによれば、どうやら安倍首相は戦後70年談話を「世界に向けてのメッセージ」であると考えているようです(もちろん、それは至極正しい事です)。

www3.nhk.or.jp

だとすれば、安倍内閣の閣僚がこれから靖国神社を参拝したり、側近が日本が過去に行った侵略植民地支配を否定する発言をしたりすることのほうが、今回の鳩山元首相の行動よりもよほど戦後70年談話へ悪影響を及ぼすのではないでしょうか。

というのも、安倍首相はどうやら談話にお詫びや反省の意を盛り込む意向のようですが

*1、せっかく安倍首相がお詫びや反省の意をこめたメッセージを世界に向けて発信したとしても、閣僚や側近がそれと矛盾する言動をとるならば、全て台無しになってしまうのですから。

そうして考えてみると、今回の鳩山元首相の行動は、安倍首相の戦後70年談話に悪影響を及ぼすどころか、むしろ戦後70年談話の信用性を高めるものであるといえます。一方、安倍内閣の支持者諸姉諸兄が閣僚や側近に期待するであろう言動は、戦後70年談話の信用性を失わせるだけでなく、下手をすれば世界中に「安倍首相は嘘つきである」という印象を与えることになりかねません。

今回の鳩山元首相の行動と、安倍内閣の支持者諸姉諸兄が閣僚や側近に期待するであろう言動、はたして今後の日本の外交に悪影響を及ぼすのはどちらでしょうか。

 

 

 

*1:戦後70年談話 原案にお詫びなど明記 NHKニュース