あしべの自由帳

こころにうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく。主にラブとピースとエロスにまつわるetc.について考えています。

インターネット雑感

かねがね私が思っているのは、「生身のコミュニケーション」の大切さを説く人ほど、インターネットをなにか特別な空間世界であるかのように畏敬しているのではないか、ということです。

それはたとえば、インターネットを「仮想現実」と呼び、それがまるで人間を呑みこんでしまう怪物であるかのように。

たしかに、インターネットが人間疎外を引き起こす危険性は否定できません。しかし、だからこそインターネットを、なにか生態圏を超越する神聖な世界であるかのように特別視するべきではないと思うのです。つまり、インターネットも本質的には手紙や電話などといった「コミュニケーションの道具」であることを、私たちは忘れてはならないのではないか、そんな気がするのです。

ただひとつ思うのは、インターネットが人間疎外を引き起こすとしても、それは私たちのインターネットに対する幻想が幻獣を生み出し、それに私たちが自ら囚われてしまうだけなのかもしれません。

とまれ、あくまでもインターネットは私たちの「生身のコミュニケーション」を便利にする道具であって、それによって私たちの「生身のコミュニケーション」が損なわれることがあるとすれば、それは本末転倒であると言わざるをえないでしょう。

もっとも、余談ではありますが、インターネットは多様な世界をひとつに繋ぐ技術です。とすれば、もしかするとインターネットは、生態圏を超越する一なるものの存在を認める世界観と、本来は親和性が高いのかもしれません。