あしべの自由帳

こころにうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく。主にラブとピースとエロスにまつわるetc.について考えています。

戦争の惨禍を繰り返さないために語り継ぐべき「記憶」

「戦争の惨禍が再び繰り返されないようにするためにも、『戦争の記憶』を語り継がなければならない」ということがしばしば言われます。 「『戦争の記憶』を語り継がなければならない」ことには、私も異論はありません。しかしながら、そこで語られる「戦争の…

はたして「日本人」は「日韓関係」を客観的に見ることができるだろうか

「私は客観的に物事を見ることができる」と言う人がいるとします。 そうだとして、彼が「他者」との関係で物事を見る場合に、はたして彼は客観的に物事を見ることができるでしょうか。 思うに、その場合において、彼が「自己」を<主>・「他者」を<客>として…

はたして本当に「『慰安婦』問題『日韓』合意」は守るに値するものだろうか

「『慰安婦』問題『日韓』合意」について、日本政府やマスメディア、「『日韓』合意」支持者は、しばしば「国家間の合意だから守られなければならない」ということを強調します。「合意は守られなければならない」というのが原則であるのは、確かにその通り…

「戦後平和主義」の彼方へ

いわゆる「護憲派」の中にも、「日本は平和主義国家である」と信じて疑わない人は少なくないだろうと思います。たしかに、日本国憲法は前文および9条に「平和主義」を規定しています。しかしながら、実態としての日本国は、敗戦後から現在に至るまで本当に…

乙支유람

韓国の首都・ソウルは、香港、シンガポール、バンコク、上海、東京などと同様、アジアを代表する世界都市です。そのソウルの中心部にある街・乙支路に、「かつてのソウル」の姿をとどめたコルモク(路地)があります。高層ビルが立ち並ぶ「現在のソウル」に…

5.18民主化運動の現場である、光州を旅しました。

過日、私は韓国の民主化にとって重要な意味を持つ「5.18民主化運動」の現場である、光州を旅しました。 私はこの旅を、光州駅前広場から始めました。1980年5月18日朝、全南大学の校門前で軍空挺部隊に蹴散らされた学生たちは、ここ光州駅前広場で隊列を整え…

憲法を護るための、改憲をしよう。

はじめにお断りしておきますが、私は政府・自民党が進めようとしている改憲には断固反対の立場です。そんな私が「改憲をしよう」などと言うのは、「矛盾」だと感じる方も少なくないでしょう。ですが、思うに「憲法を護ること=護憲」を「改憲を一切許さない…

果たして、私たちは「北朝鮮」の体制に対する適格な批判者たりうるか。

前エントリに関して、私が「朝鮮民主主義人民共和国(以下、DPRKと表記)の体制を絶対批判してはならない」と主張していると思われた方も、 少なからずいらっしゃるかもしれません。 私は、決して「DPRKの体制を絶対批判してはならない」などと主張するつも…

「アベ政治を許さない」だけでは、「アベ政治」は終わらない。

初めにお断りしておきますが、私の立ち位置は「安倍政権批判者」です。ですので、「打倒安倍政権」を訴える人々の姿勢に対して批判めいたことを言うと「味方を後ろから撃つような真似はやめろ」と叱られるかもしれませんが、それでもあえて言いたいと思いま…

「反日/親日」というモノサシは、もう捨てよう。

日本では、相変わらず「反日/親日二分法思考」が蔓延しています。それは多くの場合、韓国や中国をバッシングするために用いられます(「親日」でさえも、「◯◯国は親日だ。それに比べて、韓国や中国は……」というように。)。ですが、時として「韓国(人)だ…

わたしを殺さないでください

「なぜ人を殺してはいけないのか」という問いに対して、「人を殺すのは悪いことだからだ」と答えたとして、既存の価値観を否定することが「価値中立的」であるとする今の日本では、もはやそのような答えは有効ではないようです。 ならば私は反問したいと思い…

「韓流」は、はたして「歴史を忘却させるためのコンテンツ」でしかないのだろうか。

(耕論)多難な日韓関係 小倉和夫さん、徐永娥さん、古家正亨さん 朝日新聞デジタル http://www.asahi.com/articles/DA3S12832218.html 朝日新聞2017年3月9日付朝刊オピニオン面に掲載された韓国大衆文化ジャーナリスト・古家正亨氏のオピニオン記事を好意…

「魔術〈エロティシズム〉使い」に大切なこと

エロティックな創作表現を擁護するためにしばしば援用される言説に、「フィクションは現実に影響を及ぼさない」というものがあります。 たしかに、エロティックな創作表現を現実の性犯罪と安易に結びつけるような(エロティックな表現に対する)批判的言説に…

共謀罪を創設しないこと、それこそが「歯止め」である。

東京新聞:「共謀罪」拡大解釈の懸念 準備行為、条文に「その他」:社会(TOKYO Web) http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201702/CK2017022202000131.html 安倍政権が創設を目論む共謀罪に関して、「共謀罪を創設するにしても、一定の歯止めが必…

「北朝鮮」を批判する前に

ここ連日、日本のマスメディアは挙って「金正男氏殺害事件」を報じています。それらの多くが、あたかも「『北朝鮮』は恐ろしい野蛮な国家である」と言わんばかりのものです。日本のマスメディアは、そんなにも「北朝鮮」を「悪魔視」して、日本政府による「…

【お知らせ】ブログ名を変更しました

あまりにも個性のないブログ名でしたので、ブログ名を変更してみました。 新しいブログ名は、「あしべの自由帳」です。 なんだか、それほど変わり映えがしない気もしますが…… ブログ名の通り、日々「考えたこと、感じたこと」を自由に書き綴っていきたいと思…

「日本人には民主主義は無理である」という、不遜な言説について。

「日本人には民主主義は無理である」という言説をしばしば見聞します。おそらく今の日本の政治状況を憂う人の中には、このような言説に共感を覚える人もいるでしょう。しかし、私にはどうもそのような言説がひどく不遜なものに思えてなりません。 もっとも、…

「みんな平等に貧しく」ではなく、みんな平等に人間として生きることができるようになればいい。

この国のかたち 3人の論者に聞く中日新聞プラス http://chuplus.jp/paper/article/detail.php?comment_id=435172&comment_sub_id=0&category_id=562 当該記事における上野千鶴子先生の発言には少なからぬ批判が寄せられていますが、思うに上野先生の発言の…

ヘイトスピーチを真に解消するために

前回のエントリの冒頭でも書きましたが、ヘイトスピーチ解消法の施行後も、在日コリアンに対するヘイトスピーチが各地で行われており、収束の兆しは一向に見えません。それゆえ、「ヘイトスピーチ解消法に罰則規定を……」との声もしばしば聞こえます。たしか…

今こそ読むべき「梶村秀樹」

www.heibonsha.co.jp ヘイトスピーチ解消法の施行後も、在日コリアンに対するヘイトスピーチが各地で行われており、収束の兆しは一向に見えません。 それどころか、排外主義や民族差別はさらに深刻さを増しているように感じます。 つまるところ「日本」に蔓…

繰り返し流される「在日外国人の生活保護受給は憲法違反である」というデマについて

かねてよりネット上では、「在日外国人の生活保護受給は憲法違反である」という言説が、まことしやかに流されています。このような言説を流す人の中には公職経験者がいることから*1、どうやらこうした言説を信じてしまう人も少なくないようです。 ですが、こ…

私は権力による不当な表現規制には反対だ。だが、ヘイトスピーチは絶対に許さない。

漫画やアニメなどといった創作物、その中でもとりわけエロティックな表現の規制に反対する人の中には、「漫画やアニメなどの『表現の自由』を守るためには、ヘイトスピーチを撒き散らす自由であっても、『表現の自由』として保障されなければならない」と考…

「日本スゴイ」批判試論

昨今の日本社会に蔓延する、いわゆる「日本スゴイ」言説に関しては、これによって自尊心をくすぐられる人がいる一方で、このような風潮の広がりを憂慮する人も決して少なくはないと思います。私は後者の立場ですが、しかし、このような立場をとる私を「日本…

日本維新の会の「立憲主義」理解のどこがおかしいか、いち市民として私なりに検討してみた。

衆院憲法審査会 立憲主義・憲法改正の限界・違憲立法審査の在り方について 朝日新聞デジタル http://www.asahi.com/articles/DA3S12674657.html 先般開かれた衆議院憲法審査会での「立憲主義」に関する日本維新の会の意見表明に、私は違和感を覚えざるを得ま…

表現の自由に関する自民党改憲草案の問題点は、いったいどこにあるのか。

東京新聞:表現の自由に制約「当然」 自民、改憲草案撤回せず:政治(TOKYO Web) http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2016112590070454.html 東京新聞のこの報道により、インターネット上では自民党改憲草案に対して批判の声が多く上がっています。 たしかに…

ヘイトスピーチをやめよう、「自由な人間」であるならば。

ヘイトスピーチ解消法の施行後も、相変わらずヘイトスピーチは後を絶ちません。そしてまた、誰にも邪魔されることもなく、好き勝手にヘイトスピーチを撒き散らすことも「表現の自由」である、と考えている人が少なからず見受けられるのも相変わらずです。 た…

「トランプ氏の勝因は、行き過ぎたポリコレへの反発」などではない。

トランプ氏勝利後、数え切れないほどのヘイトクライムが全米に広がる http://www.huffingtonpost.jp/2016/11/11/hate-since-trump-win_n_12921794.html このほど行われたアメリカ合衆国大統領選挙では、ドナルド・トランプ氏が当選しました。ご存知のように…

本当に「選挙はベターチョイス」なのだろうか

しばしば見聞する言説に、「選挙はベターチョイス」である、というものがあります。 たしかに、現実問題として「ベストチョイス」することは大変難しいかもしれません。 しかし、やはり私は、「選挙はベターチョイス」である言説に疑問を覚えます。 どうして…

麦酒雑感

突然ですが、私はビールが好きです。 ひとくちにビールと言ってもいろいろありますが、私はヘーフェヴァイツェンも、インディア・ペールエールも好きですし、もちろんオーソドックスな(オーソドックスな、と言ってしまう時点ですでに「固定観念」に囚われて…

「オタク道精神」についての私論

昨今の「萌え絵」批判に関しては、私もオタクのひとりとして、オタク諸氏が自分の好きなものを批判されて憤る気持ちもよくわかります。例えば、函館市電の「鉄道むすめ」である松風かれんさんが好きな私としては、「駅乃みちか騒動」で「鉄道むすめ」という…