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あしべの自由帳

こころにうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく。主にラブとピースとエロスにまつわるetc.について考えています。

「アベ政治を許さない」だけでは、「アベ政治」は終わらない。

初めにお断りしておきますが、私の立ち位置は「安倍政権批判者」です。ですので、「打倒安倍政権」を訴える人々の姿勢に対して批判めいたことを言うと「味方を後ろから撃つような真似はやめろ」と叱られるかもしれませんが、それでもあえて言いたいと思いま…

「反日/親日」というモノサシは、もう捨てよう。

日本では、相変わらず「反日/親日二分法思考」が蔓延しています。それは多くの場合、韓国や中国をバッシングするために用いられます(「親日」でさえも、「◯◯国は親日だ。それに比べて、韓国や中国は……」というように。)。ですが、時として「韓国(人)だ…

わたしを殺さないでください

「なぜ人を殺してはいけないのか」という問いに対して、「人を殺すのは悪いことだからだ」と答えたとして、既存の価値観を否定することが「価値中立的」であるとする今の日本では、もはやそのような答えは有効ではないようです。 ならば私は反問したいと思い…

「韓流」は、はたして「歴史を忘却させるためのコンテンツ」でしかないのだろうか。

(耕論)多難な日韓関係 小倉和夫さん、徐永娥さん、古家正亨さん 朝日新聞デジタル http://www.asahi.com/articles/DA3S12832218.html 朝日新聞2017年3月9日付朝刊オピニオン面に掲載された韓国大衆文化ジャーナリスト・古家正亨氏のオピニオン記事を好意…

「魔術〈エロティシズム〉使い」に大切なこと

エロティックな創作表現を擁護するためにしばしば援用される言説に、「フィクションは現実に影響を及ぼさない」というものがあります。 たしかに、エロティックな創作表現を現実の性犯罪と安易に結びつけるような(エロティックな表現に対する)批判的言説に…

共謀罪を創設しないこと、それこそが「歯止め」である。

東京新聞:「共謀罪」拡大解釈の懸念 準備行為、条文に「その他」:社会(TOKYO Web) http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201702/CK2017022202000131.html 安倍政権が創設を目論む共謀罪に関して、「共謀罪を創設するにしても、一定の歯止めが必…

「北朝鮮」を批判する前に

ここ連日、日本のマスメディアは挙って「金正男氏殺害事件」を報じています。それらの多くが、あたかも「『北朝鮮』は恐ろしい野蛮な国家である」と言わんばかりのものです。日本のマスメディアは、そんなにも「北朝鮮」を「悪魔視」して、日本政府による「…

【お知らせ】ブログ名を変更しました

あまりにも個性のないブログ名でしたので、ブログ名を変更してみました。 新しいブログ名は、「あしべの自由帳」です。 なんだか、それほど変わり映えがしない気もしますが…… ブログ名の通り、日々「考えたこと、感じたこと」を自由に書き綴っていきたいと思…

「日本人には民主主義は無理である」という、不遜な言説について。

「日本人には民主主義は無理である」という言説をしばしば見聞します。おそらく今の日本の政治状況を憂う人の中には、このような言説に共感を覚える人もいるでしょう。しかし、私にはどうもそのような言説がひどく不遜なものに思えてなりません。 もっとも、…

「みんな平等に貧しく」ではなく、みんな平等に人間として生きることができるようになればいい。

この国のかたち 3人の論者に聞く中日新聞プラス http://chuplus.jp/paper/article/detail.php?comment_id=435172&comment_sub_id=0&category_id=562 当該記事における上野千鶴子先生の発言には少なからぬ批判が寄せられていますが、思うに上野先生の発言の…

ヘイトスピーチを真に解消するために

前回のエントリの冒頭でも書きましたが、ヘイトスピーチ解消法の施行後も、在日コリアンに対するヘイトスピーチが各地で行われており、収束の兆しは一向に見えません。それゆえ、「ヘイトスピーチ解消法に罰則規定を……」との声もしばしば聞こえます。たしか…

今こそ読むべき「梶村秀樹」

www.heibonsha.co.jp ヘイトスピーチ解消法の施行後も、在日コリアンに対するヘイトスピーチが各地で行われており、収束の兆しは一向に見えません。 それどころか、排外主義や民族差別はさらに深刻さを増しているように感じます。 つまるところ「日本」に蔓…

繰り返し流される「在日外国人の生活保護受給は憲法違反である」というデマについて

かねてよりネット上では、「在日外国人の生活保護受給は憲法違反である」という言説が、まことしやかに流されています。このような言説を流す人の中には公職経験者がいることから*1、どうやらこうした言説を信じてしまう人も少なくないようです。 ですが、こ…

私は権力による不当な表現規制には反対だ。だが、ヘイトスピーチは絶対に許さない。

漫画やアニメなどといった創作物、その中でもとりわけエロティックな表現の規制に反対する人の中には、「漫画やアニメなどの『表現の自由』を守るためには、ヘイトスピーチを撒き散らす自由であっても、『表現の自由』として保障されなければならない」と考…

「日本スゴイ」批判試論

昨今の日本社会に蔓延する、いわゆる「日本スゴイ」言説に関しては、これによって自尊心をくすぐられる人がいる一方で、このような風潮の広がりを憂慮する人も決して少なくはないと思います。私は後者の立場ですが、しかし、このような立場をとる私を「日本…

日本維新の会の「立憲主義」理解のどこがおかしいか、いち市民として私なりに検討してみた。

衆院憲法審査会 立憲主義・憲法改正の限界・違憲立法審査の在り方について 朝日新聞デジタル http://www.asahi.com/articles/DA3S12674657.html 先般開かれた衆議院憲法審査会での「立憲主義」に関する日本維新の会の意見表明に、私は違和感を覚えざるを得ま…

表現の自由に関する自民党改憲草案の問題点は、いったいどこにあるのか。

東京新聞:表現の自由に制約「当然」 自民、改憲草案撤回せず:政治(TOKYO Web) http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2016112590070454.html 東京新聞のこの報道により、インターネット上では自民党改憲草案に対して批判の声が多く上がっています。 たしかに…

ヘイトスピーチをやめよう、「自由な人間」であるならば。

ヘイトスピーチ解消法の施行後も、相変わらずヘイトスピーチは後を絶ちません。そしてまた、誰にも邪魔されることもなく、好き勝手にヘイトスピーチを撒き散らすことも「表現の自由」である、と考えている人が少なからず見受けられるのも相変わらずです。 た…

「トランプ氏の勝因は、行き過ぎたポリコレへの反発」などではない。

トランプ氏勝利後、数え切れないほどのヘイトクライムが全米に広がる http://www.huffingtonpost.jp/2016/11/11/hate-since-trump-win_n_12921794.html このほど行われたアメリカ合衆国大統領選挙では、ドナルド・トランプ氏が当選しました。ご存知のように…

本当に「選挙はベターチョイス」なのだろうか

しばしば見聞する言説に、「選挙はベターチョイス」である、というものがあります。 たしかに、現実問題として「ベストチョイス」することは大変難しいかもしれません。 しかし、やはり私は、「選挙はベターチョイス」である言説に疑問を覚えます。 どうして…

麦酒雑感

突然ですが、私はビールが好きです。 ひとくちにビールと言ってもいろいろありますが、私はヘーフェヴァイツェンも、インディア・ペールエールも好きですし、もちろんオーソドックスな(オーソドックスな、と言ってしまう時点ですでに「固定観念」に囚われて…

「オタク道精神」についての私論

昨今の「萌え絵」批判に関しては、私もオタクのひとりとして、オタク諸氏が自分の好きなものを批判されて憤る気持ちもよくわかります。例えば、函館市電の「鉄道むすめ」である松風かれんさんが好きな私としては、「駅乃みちか騒動」で「鉄道むすめ」という…

もはや「民族差別は悪いことではない」という日本社会の風潮について

阪急バス、韓国人客の乗車券に差別表現を印字 会社は謝罪したが経緯解明できず http://www.huffingtonpost.jp/2016/10/06/hankyu-bus_n_12370072.html もはや「民族差別(蔑視)は悪いことではない」ということが社会の「常識」となってしまっているような「…

「地方蔑視」と「民族差別」についての試論

いわゆる「地方蔑視」に批判的ではない人が、民族差別に反対する人の中にもしばしば見受けられます。どうやら彼らは、「ヘイトスピーチ」の定義に該当しないから許される、と考えているふしがあるように思われます。また、彼らは、「地方蔑視」に批判的では…

「戦争と女性の人権博物館」を訪問見学しました。

先日、私は韓国・ソウルを旅行し、「戦争と女性の人権博物館」を訪問見学しました。 恥を忍んで告白しますが、日本軍性奴隷問題に関する私の「知識」は、決して十分なものではありません。もちろん、新聞の報道や書籍によって得た、基本的な「知識」は持ち合…

小池都知事は、その排外主義的な態度を即刻改めるべきである。

小池都知事「朝鮮学校に都民の税金使えない」 : スポーツ報知 http://www.hochi.co.jp/topics/20160909-OHT1T50050.html 残念ながら、小池都知事のこの発言に違和感を覚えない「都民」は少なくないのかもしれません。 しかし、小池都知事のこの発言が理不尽…

「ぼくらの民主主義」を乗り越えるために

「民主主義」ってなんでしょう? 学生時代から今に至るまで私が学んできた憲法学では、「民主主義」とは「治者と被治者の自同(同一)性」と定義されます。 現在の日本国は「民主主義」の国だと言われますが、そうだとすれば、現在の日本国では、当然に治者…

民主主義をレイシズム容認の言い訳にしてはならない

先の東京都知事選では、「ここは日本」だなどという、まるで排外主義者が述べるような理由で東京都による韓国学校の移転支援計画を白紙撤回し、また、街頭演説で「ただただ有耶無耶のなかでどんどんと外国の労働者が増えていくということは、これは治安の関…

「日本政府による平和の少女像撤去要求問題」は、「表現規制問題」である。

元慰安婦への支援事業 韓国に少女像の撤去促す方針 | NHKニュース http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160813/k10010633561000.html ソウルの日本大使館前に設置されている「従軍慰安婦平和の少女像」についてひとつ言えることは、この像は日本政府に対する…

黒田成彦・長崎県平戸市長の発言に断固抗議する

@naruhiko_kuroda ヘイトクライムや排他主義を批判するのなら、まずは隣国の反日デモや他国の国旗を燃やしたり、他国の政治指導者を貶める活動を指摘し、その画像はたくさんあるはずだから、そこから始めてほしいものだ。— 黒田成彦 (@naruhiko_kuroda) 2016…

つまるところ、根は同じ――日本社会に蔓延る「差別と排除の論理」

障害者ら刺され19人死亡26人負傷、男逮捕 相模原:朝日新聞デジタル http://www.asahi.com/articles/ASJ7V2650J7VULOB00C.html もしかすると、今回の事件を「特異なもの」と感じている人は少なくないかもしれません。 たしかに、その犯行は卑劣かつ残忍…

アニメや漫画などの表現の自由が守られるだけでは、アニメや漫画などの表現の自由を守ることはできない。

アニメや漫画などの表現に対する規制に反対する人の中には、「アニメや漫画などの表現の自由さえ守られれば、その他の表現の自由は守られなくても構わない」と考えている人がいるかもしれません。しかし、そのような考えは間違っています。私が思うに、アニ…

「〈反日/親日〉二分法的思考」は、もうやめよう。

「まるで戦争」 静かなレストラン一転 ダッカ襲撃事件:朝日新聞デジタル http://www.asahi.com/articles/ASJ725W3VJ72UTIL026.html まずはじめに、今回の事件で亡くなられた全ての方々に、深く哀悼の意を捧げます。 さて、この事件の報道に関して、違和感を…

いちオタクである私が、自民党を支持するオタク諸氏にお願いしたいこと

創作物あるいは創作活動を愛するオタク諸氏の中には、自民党を支持する方もいらっしゃるでしょう。 もちろん、どの政党を支持するかは個人の自由です。ですが、自民党を支持する方は、自民党がその憲法改正草案で、表現の自由に関して「公の秩序を害すること…

「外国語」を学ぶ意義についての私論

私は今、独学で韓国語を勉強しています。それは決して、「ビジネスに役立つから」ではありません。よく、「◯◯語なんて勉強しても役に立たないから、英語を勉強した方が良い」という言説を耳にします。しかし、私はそのような言説には賛同できません。おそら…

思うに、「ヘイトスピーチ対策法」反対論者は「思想の自由市場」論を誤解している。

先般施行された「ヘイトスピーチ対策法」反対論者は、反対論の論拠としてしばしば「思想の自由市場」論を持ち出します。 たしかに、民主主義社会においては言論には言論で対抗するのが原則です。しかし、私にはどうしても、彼らが「思想の自由市場」論を「各…

人権保障についての誤解に基づいた或るヘイトスピーチ対策法批判に対する、私なりの反論

まずはじめにお断りしておきたいのは、私自身は、ヘイトスピーチ対策法の「適法居住要件」は早急に削除されるべきだと考えている、ということです。 しかしながら、「適法居住要件は、すなわち法律が人権の範囲を決めるものであって、このような要件が定めら…

서대문 형무소――独立と民主の現場

서대문 형무소――独立と民主の現場。 一人の人間として当然に有する、人間であることを否定する力に対して抵抗する権利を行使したという、ただそれだけの理由でここに収監され、自由を奪われ、さらには命までも奪われた人々――もしかすると彼らは、未来の私た…

本当の意味で「表現の自由」を守るために必要なこと。

創作表現を愛好する私は、もちろんそれに対する不当な制限には反対です。ですが、本当の意味で「表現の自由」を守るためには、はたして規制に反対するだけでよいのでしょうか。 私は別に、「表現規制反対を唱えるだけでは表現の自由は守れない。表現の自由を…

民族差別煽動デマツイートをしている同好の士に言いたいこと

東京新聞:「朝鮮人が井戸に毒」 熊本地震 ネットにあふれるヘイト:特報(TOKYO Web) http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2016041602000144.html オタク趣味者である私は、民族差別煽動デマツイートをしている同好の士に言いたいことがあります…

問題なのは、ヘイトスピーチを規制することそれ自体ではない。

ヘイトスピーチ:自公、解消法案提出 - 毎日新聞 http://mainichi.jp/articles/20160409/ddm/005/010/112000c 先般、与党によって国会に提出された「ヘイトスピーチ解消法案」は、残念ながら多くの問題をはらんだものであるようです。具体的な問題点について…

「“リベラル”はレイシズムに対しても寛容であるべきだ」という詭弁

昨今、「“リベラル”はレイシズムに対しても寛容であるべきだ」という言説をしばしば見聞します。 “リベラル”とはいったい何か、についてはいろいろな議論があるでしょうが、ここではとりあえず「自由主義者」と訳すとして、「自由主義」という言葉の語感から…

ヘイト・スピーチの法規制の是非を考える上での視点についての私見

しばしば、ヘイト・スピーチの法規制に反対する人は、その理由として「ヘイト・スピーチによって未だ具体的な個人の権利侵害が発生したとはいえない」ということを挙げます。 たしかに、民法の不法行為といった現行法に関する議論についていえば、まさしくそ…

「護憲」とは、憲法を全く変えないことではない。

安倍首相:改憲あらためて意欲「9条議論は尚早」 - 毎日新聞 http://mainichi.jp/articles/20160205/k00/00m/010/090000c おそらく、安倍首相をはじめ多くの「改憲」論者は、「『護憲』とは、憲法を全く変えないことである」と思っているのでしょう。ですが…

「ゲンダイアート」批判序説

「ゲンダイアート」なるものがいったい何なのか、私にはよく分かりません。ですが、その界隈の人々の言動から推察するに、どうやらそれは「タブーを侵犯する」ものであるようです。また、「ゲンダイアート」界隈の人の中には、「アーティストって肩書きは『…

あえて言おう、「『ヘイトスピーチ』の自由」は「表現の自由」ではない、と。

私はこれまで「『ヘイトスピーチ』は断固として許すべきではないが、しかし『表現の自由』の重要性に鑑みれば、『ヘイトスピーチ』に対する法的規制については慎重であるべきだ」と考えてきました。 ですが現在、私はその考えを変えつつあります。というのも…

「反日」と「嫌韓」

昨今の日本では、海外の国についてその国を好きな理由として「『親日』だから」ということを挙げる人が、少なからず見受けられます。なんとも受け身というか消極的な理由だと私などは思ってしまいますが、本稿ではそれについてとやかく述べるつもりはありま…

「嫌萌」批判論序説

昨今、インターネット上でしばしば見聞するのが、いわゆる「萌えキャラ」広告に対する批判です。 先般の「『のうりん』ポスター」問題については、以前のエントリでも述べましたが、イラストの構図に関しての批判は甘受すべきだというのが私の考えです。 で…

子供たちに「負債」を負わせないために

対北朝鮮独自制裁:再入国禁止対象を拡大…自民案基に検討 - 毎日新聞 http://mainichi.jp/articles/20160113/k00/00m/010/146000c 「戦後70年談話」で安倍首相は、「あの戦争には何ら関わりのない、私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪…

抗日記念館が「反日」施設ならば、ホロコースト記念館は「反ドイツ」施設なのか?

日本では、韓国や中国に存在する、いわゆる「抗日記念館」を「反日施設」だと言う人が少なからずいます。そのような人に問いたいのですが、もし「抗日記念館」が「反日施設」ならば、世界各地に存在する、いわゆる「ホロコースト記念館」は「反ドイツ施設」…